占い師

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ここは、商店街通り。 道の両サイドに隙間なく、様々な店が並んでいる。 昔こそ人がたくさんいて賑わっていたものの今となってはゴーストタウン並みに人は少なく、シャッターを閉めている店、閉店セールと書かれもう何年閉店していないのだ! とツッコみたくなる店などが死ぬほどある。 こんな全く暇潰しにもならないような通りをこの世の終わりのような顔で歩く一人の男性がいた。 男はフラフラと、まるでホラー映画のゾンビのように商店街通りを放浪していた。 そして、男はふと目に入った店に導かれるが如く入店した。 店の中は薄暗くなんとか目を凝らせば辺りは確認出来るものの進もうという気にはなれなかった。 「すいませーん!」 男は店の者を呼んだが、返事は無かった。 「ふぅ…何やってんだろ俺…」 男が諦め、店を出ようとした時、
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