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「それにしても本当いい天気ですね。」
昨日の今頃佐々木はこの道を浮浪人のように歩いていた。
「そうだね…いい天気~そういえば佐々木さん仕事、見つけないの?」
冷たい風が綾の頬を撫で、綾は一瞬身をふるわせた。
「お~さぶっ!いい天気でもまだ寒いね。……わっ!」
綾が体を縮め、下を見ながら歩いていたが、急に佐々木が止まったので当たりそうになった。
「……佐々木さん?…どしたの?」
佐々木は遠くを見ながら
「そうか…僕は今……無職なんだ…」
そう呟いた。
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