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―――………
―――――………
キーンコーンカーンコーン
いつも通り学校の終わりのチャイムが鳴る。
「…彩…帰るぞ!」
「…うん!」
大翔は毎日私を家まで送ってくれる。
繋がっている手は暖かくて………愛しい。
いつも通り同じ日常が過ぎてくはずだった。
―――――………
「…じゃあな…!」
そう言って私にキスをすると手を振って走って行った。
その背中が、いつもと違うくて…………
凄く嫌な予感がして仕方なかった。
もし…………
私が大翔を引き止めてたら、こんなことにはならなかったのかな…………?
――――――………
―――――――………
私はご飯を食べてお風呂に入ってから、自分の部屋に戻った。
ピカッ ピカッ
携帯が光っている。
着信…………?
見ると大翔から10回以上電話が掛かってきていた。
凄く嫌な予感が私をまた襲った。
震える手を抑えながら大翔の携帯に電話をする。
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