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私は落ち着きを取り戻し、服を着替えて病院に向かう準備をした。
――…こういう時だからこそ早く大翔のところに行かなくちゃ。
私がずっと傍にいる。
ガタッ
靴を履く音でお母さんがとんできた。
「…ちょっと彩!……こんな時間に何処行くの………?」
「……病院……大翔が事故にあったの……!……だから……今から行ってくる……」
「…………待ちなさい……」
そう言うとお母さんは車の鍵を取って靴を履いた。
「……送ってあげるわ………こういう時ぐらい親に甘えなさい………」
「……お母さん……ありがとう……」
それから私達は車で○×病院まで来た。
恐い。
ねぇ、大翔……………?
まさかなんてこと………ないよね……………?
ない………絶対ないよ……………
私は自分に言い聞かせ大翔の病室まで来た。
コンコンッ
「……失礼します…………」
私はゆっくりと大翔の病室に足を踏み入れた。
目の前のベッドに居たのは……………
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