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「…はい……」
私が大翔に片手を差し出す。
「……ん…」
そう言うと大翔は手を繋いだ。
優しく私の手を包む大翔の手は大きくて安心できる。
私はこの手が昔から大好きなんだ………
大翔の優しい手が………
「…なぁ……彩…?」
駅に向かってる途中、大翔が口を開いた。
「…ん……?」
「…えっとさ……今日はもう一個約束しない……?…その………………教会で………」
「え…………うん……良いよ……」
「…じゃあ…今から行くか…!」
そう言うと私の手をグイッと引っ張った。
私達は駅に着くとすぐに切符を買う。
教会までは30分かかる。
私達は電車の中でもずっと手を繋いでいた。
……愛してる………
私の想いが大翔に聴かれてるみたいで恥ずかしかった。
でも………本当に愛してるよ………大翔…………
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