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「メテオ様、只今戻りました」
メテオと呼ばれたおじいさんが口を開いた。
しかも、かなり涙ぐんで。
「よくぞお戻りになりました。お帰りなさいませ、エアロガ様」
ハンカチが…
白髪頭のおじいさん、メテオさんは私をエアロガと呼んだ。
はてな、と首をかしげると、あぁ失礼しました、と言った。
「あなた様は今後、エアロガ様とお呼びさせていただきます」
「どうしてですか?」
聞いてみた。
そうしたら、それが私の本当の名前だからだそうだ。
抗議しても無駄そうなので、受け入れることにした。それに、なぜかこの名前は居心地が良かった。
エアロガ…エアロってお菓子あったなー…
空気とかって意味なのかな?
まぁ、そんなことよりも、これから私はこんな大きなお城に住むんだなぁと思ったら、どきどきした。
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