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姉さんの朝飯は、まったく手がつけられていなかった。
「あれ?姉さん朝食わないの?」
「違うよ~。瞭が食べるまで待ってたの」
なんてエエ子なんや。
おいちゃん目頭が、熱くなってきちゃったよ!
「ありがとう姉さん。それに比べてこの二人は……」
オレは、ちゃっちゃと食べている二人をチラッと見た。
すると、母さんからは無言のプレッシャーが、エミリからはさっき感じた殺気を感じた。
「悪かったわね!先に食べちゃって!!」
もの凄いプレッシャーが……、オレを襲う。
「い、いや。いい、良いんじゃないか?オレが来るの遅かっただけだし」
「そうよねー」
何この適当感は?!
そしてオレは、いい加減腹が減ってきたので食べようとすると。
「えぇ~とっ。なんでオレの焼き魚であるシャナちゃ――鮭ちゃんは、真ん中に痛々しい穴があるのかな?そしてなんで食いかけみたいな感じになってるのかな?かな?エミリ……知らないか?」
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