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「知らないわよ」
エミリは、まるで自分は関係ありません!
とでも言いた気に、シレッと言った。
「……へぇ。そうか」
だが、エミリが食ったという証拠があるわけでもなく『知らない』と言われれば、それ以上の追求は出来なくなるわけで……。
「そうよ」
こうして何時も?の朝が終わった。
「なぁ、エミリ?」
「何よ?」
場所は、加藤家の食卓から離れ通学路だ。
「何で、ダンテ爺ちゃんとエレーナお祖母様帰ったんだ?」
そう、あの騒がしかったあのエミリのグランパとグランマは本国――イタリアに帰って行った。
「あたしの事は、その……ひ、一先ず落ち着いたし」
「そ…そ、そうか……」
オレは、何とも言えない恥ずかしさに体が何だかむず痒くなった。
「何二人共もじもじしてるの~」
姉さんが、オレ達二人の様子を見て聞いてきた。
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