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そこまで書いて、魔理沙はその本を本棚にしまう。
大切な本を詰め込んだその本棚に結界を施す。
家に張った結界が大きく軋む。
「もう、限界か・・・」
魔理沙は呟き、近くに置いた愛用の箒を手に取る。
「・・・・・・最後の飛行だ。最後までお世話になるな」
そう言うと、箒に跨り、浮かぶ。
その瞳には涙が浮かんでいた。
二十四時間ともう少し前のこと
魔理沙は暇だった。
アリスは人形製作、パチュリーは新しい魔法の研究と言って家に引きこもっており、霊夢の所に行くのは構わないが偶には違うこともしてみたい。
宴会だとしてもそれは夜からになるだろうし、今は真昼間だ。
「……暇だぜー」
家に居ても暇なのは解消されないので、外を飛び回って面白そうな場所を探すことにする。
………『あるもの』を持って
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