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矢沢がトイレから出た後に、第三の疑問について考えた。それは「釈放」である。知り合いとはいえ、人を跳ねたのは許しがたい行為である。
すると、後ろから肩を掴まれた。
振り向くと、若者が3人、こちらを睨んでいる。
リーダーであろう人物は言った。
「あの女に近づくなよ
それを言い終えると、店を出て行った。
彼らには申し訳ないが、不特定人物を指されても対処できない。
席に座ると、梨奈は言った。
「この後どうする?どこ行く?
「…あのさ、状況が読めない。なんで一緒にいるんだろう。僕ら
「友達なんだから、仲良くして当然でしょ?
――何年か空いた時間
それが無ければ、友達として接する事が出来たのだろうか…?
「じゃあ次!行ってみよ~
「元気だね。かなり
梨奈に連れられて、僕らは喫茶店を出る。
会計が1500円を越えていた。人がいないのは、そのせいだろう
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