【塊(カタマリ)】

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いつもなら、かなり前方に目線を置いて走るところだが、その時は、何故か、落ち葉の上を走り続けることが僕に与えられた使命のように感じられ、視線を5メートルぐらい前方に落とし、フワフワの絨毯の道から脱輪しないように、注意深く自転車を走らせていた。 いつも散歩する公園の横を通り過ぎようとしたとき、落ち葉の間に何か赤いモノが見えたような気がした。
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