ノン・エアーランドの憂鬱

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    ―わぁ~♪このプリンおいしい~♪ママはプリン作るの天才だね~♪     ―ふふっ♪ありがとっ♪ でもね…今日…こんな時になんだけど…言わなくちゃいけないの…     なぁに、ママ?           …私はあなたの本当のママじゃないの―     …え…?       ―その時のプリンは、格別においしく、なぜかしょっぱかった。     「!!!」     「ど、どうしたのノンちゃん…?💦汗かいてるよぅ…?」   「…はぁ…。…いえ、大丈夫です。心配かけましたね、なんでもありませんよ。」   …なんでも、ね…   「それより今は何時ですか…?」 「もぅすぐ7時ですよ。」 7時Σ…12時の昼ご飯を食べた1時間後ぐらいに横になったので……。…珍しく寝過ぎましたね…らしくない…(苦笑する) 「よっぽど疲れたんだね~。でもおかげっちゃぁ変だけど、プリン出来たよ~🎵」 「はいっ。4人で協力して作った、世界で一つのプリンよ。」 「頑張ったんだからねっ🎵」「あ、私も頑張ったんだよぅ~?🎵」 「その…私のせいで時間かかりましたが…。でも味には問題無い筈です…💦」     「………」   手に渡されたこのプリン…。上やプリンの周りにはクリーム、一番上にはさくらんぼ…昔行ったレストランに出て来るようなプリン…いえ… 昔私の母『だった』が作ってくれたプリンにそっくり…   「…いただきます…」   私は母(私を育ててくれた女性)が作ってくれたプリンが一番好きだった。   ………甘くて…かわいくって…   「…………ぐすっ…」   「えぇっΣの、ノンどうしたの!?」 「はわわっ💦ノンちゃんどこか痛ぃの~…?💦」 「まさか!あのとき姫が入れた黒い液体がまずかったんじゃ~!?」 「ば、バニラエッセンスですっ!💦」     「……お…」   「…『お』…?💦(覗きこむ4人)」       …ふふっ…♪…………しょっぱいんですね……   「…おいしいです…♪」     「やったぁ~!🎵✨(よろこぶ4人)」       涙する程甘くてかわいかったプリン。なにより、懐かしい味。   いろいろあって大変…大変な事しかありませんが、私を大切にしてくれる人がいる。     …みんな…ありがとうございますね…♪       …男性陣はプリン作れそうにありませんね…(苦笑してみる)       ENDimage=43112121.jpg
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