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くそうもどかしい…
「はははっ!やっぱ一人じゃなにもできねえなぁ」
「ぐ…」
新弥!
「…?!」
気付いたら、新弥を羽交い締めしてた奴を蹴り飛ばしていた。
「てめぇら…いい加減にしろよ…」
そして俺の中で、
何かが切れた。
「寄ってたかってダチいじめてくれたな…卑怯な奴ら…じゃあ俺も卑怯なことしちゃうぞコルァ」
「よ…;」
おもむろに携帯を取り出し電話をかける。
プルルルr『はい』
ワンコール終わる前に電話に出た。
早ぇよ。←
「もしもし管理人さんですか?俺1年の狩野黄泉っていいます。今218号室にいて困ってるんですけど…はい、宜しくお願いします。」
電話はそこで途切れた。
「管理人?お前頭おかしんじゃねえ?」
「五月蝿い」
そいつに注意を向けていると後ろから捕まえられた。
「はっ…」
そして前に回ってきて手を封じられると同時に何とも下品な声で
「この場で犯す」
という言葉が降ってきた。
正直吐き気がした。
新弥は別の奴にストップかけられてる。
「いやっ…離せっ…」
「管理人でーす」
俺の言葉のすぐあとだ。
間の抜けたけだるそうな声が聞こえ周りの奴を瞬殺していた。
そして、
「おい、俺の黄泉が汚れるだろーが!」
ワンパン。
そのワンパンで俺を捕まえていた奴は床に崩れた。
「黄泉!大丈夫か?!;何もされてないか!!?」
勢いよく抱きすくめられる。
正直痛い。
「ハイハイ大丈夫大丈夫」
この対応はいつものこと。
一方で新弥は固まって俺らの様子を見てる。
「あ…管理人…?」
「おう。管理人の狩野瑠樺だ。」
「昔言ったでしょ?こいつは俺のこととなるとなにするかわからないよって」
管理人もといあほ兄の腕の中で冷静に話す。
「またなんかあったらいけねえ!!!黄泉!やっぱずっとついててやr
「ハウス」
「黄m
「いいからハウス」
とぼとぼしながら帰っていくあほ兄。
「こいつら…」
「ごめんなさい!」
情けない奴らだ。
走って逃げてった。
でももう奴らは俺に手を出そうとはしないだろう。
普通の学校生活が送れるか
不安になった初日でした。
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