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「ゴメンね。ユウキ。玲がなんか言ったみたいで」
「いや。別にいいよ。気にしてないから(笑)妹さん?」
「あ、それはね.....」
「娘‼だよ。悪い?」は?娘.....?
「え....気のせいじゃなかったら、今『娘』って言った?」
「そう。私はこの人の娘。んで、これは弟の蓮」
そう言って、腕の中にいる男の子を指す。
「.......」
考えること約1分。
「つまり....」
「君には娘と息子がいるってこと?」
「うん......」
しばらくの沈黙の後。
「なんで?年が合わないよね?君が産んだんなら」
「私とは血が繋がってないから......」
「私らは、この人の前夫の連れ子だから」
「前の人は?」
「病気で亡くなったわ」
「ごめん...聞いちゃいけないこと聞いたね」
「ううん。いいの。もう、あの人が死んで1年経つから」
「だから、ユウキに断られても仕方ないって思ってるよ。だって、この年で子供が2人もいるんだし」
って葵さん?何涙ぐんでるんですか?
「あの、さ。僕、一言でも嫌だって言った?」
「え....だって、嫌じゃないの?」
「嫌じゃないよ!!気にしてないから!!」
「ほんと!?」
あぁ。なんか僕地雷踏んでる気がする......。男は女の子の涙に弱いって、ホントなんだなぁ。
「あれ?てことは、葵ってバツイチ?」
「うん(笑)」
バツイチなのをさらっと笑顔で言うなよ。にしても、ホント表情がコロコロと変わるなぁ。
ちっちゃくて可愛いし。
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