第一幕~始まりの鐘~

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第一幕~始まりの鐘~

20階建てのビルの屋上に、見た目が17歳くらいの銀髪の男がロングコートを羽織り、立っていた。 「この世界は、もうもたない。 人がいなくなってしまった。 ならば、どうする? そうだ。 世界を終わらせ、作りなおし、人が人らしくいれる世界を作ればいい!」 男は瞳を開け、蒼い瞳で空を見つめて詠うように言う。 「だが、ただ壊すのはおもしろくない。 ………ならば、ゲームをしよう! 人類の存亡をかけた喜劇にして悲劇的なゲームを! 人とオートマタの愛と憎悪! 命と自由をかけた争いを! そして、扉を開けよう! 未来と言う名の扉を!」 そう言うと男は姿を消した。 闇に、光に溶けるかのように―――
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