1nd stage

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  『フフ、始まったな』 『どうやらその様ですね…』 薄暗い部屋の中、 二人の声がしていた。 『果たして何人が生き残るでしょうか。』 『フフ、無理だな。今回のチルドレンはレベルが低い。』 白い光のモニターには、携帯を持った稲生がアップで映し出されていた。 『そうでしょうか。』 『……?』 『私には、ファーストチルドレンよりレベルが高い気がします。』 『……フフフ。掛布の事か。君はたまに面白い事を言う。』 『ええ、そうです。我々の予想を超越したスキルでこのゲイムをクリアした伝説の男、掛布。 私は六人に、それ以上の何かを感じてます。』 モニターには、稲尾が携帯を閉じる姿が大きく映し出されている。 『特に、この男にね』 そう言って、稲尾を指差した。 『フフ、どうかな。その男は闘う前にリタイアしそうに思えるが。』 そんな稲尾の声が、 モニターを通して聞こえて来る。 【チェケラ達~、俺は今、吉野家を辞めたぜ~】 女はモニターから振り返り、そして歩き出す。 『座長、どうやら今回は、あなたの思い通りには行かない様ですね。』 そう言い残して薄暗い部屋を後にした。          ▽ゆうび▽
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