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『ミッション突入!』
突然スピーカーから不気味な声が聞こえた。
中央の巨大モニターには6つのミッション内容が並んでいた。
1⃣ドラクエ
2⃣ヤンキー
3⃣恋愛
4⃣ニート
5⃣馬券師
6⃣うんこ
皆、顔を見合せ驚いた表情だ。全く意味が解らなかったからだ…。
『さぁまずは手始めにドラクエだ!ミッション1始めっ~!』
掛け声とともに扉が開かれた!
まるで獣の様な唸り声をあげた白スライムが突然、時速140キロで襲いかかって来た。
衣笠が叫んだ!俺にまかせろ!
衣笠は得意の肝っ玉を据え突進してくる白スライムを避けようともせず、まともに体当たりを食らった…。
悲痛な顔の衣笠…
立っているのもやっとの状態だ…。
しかし衣笠は「大丈夫っ!」と言って相手を一切恨む事もなく、逆に白スライムに優しい声で語りかけた。
「大丈夫かい?君も大変だね…」
まさに鉄人衣笠である。
スライムは「こんな人初めてだ…」と言って涙ぐみ、あっさり負けを認めた。
『なかなかやるではないか…』
『ふっふっふっ次のヤンキーならどうかな?せいぜい楽しませてくれよ』
六人はヤンキーよりも最後のボスが気になって仕方なかった…。
奥州幸村
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