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  「うあああぁぁ‥‥ぁぁ‥‥‥チーちゃん‥‥ぅぅ‥‥俺‥‥‥なん‥‥」 どんなに泣きわめいても何も変わらないのは分かっている だけど、こうする他以外何も考えられない 俺の身体から伝わる振動で、手に握られたまま揺れているチーちゃん 視線をずらしたいのに、俺の目はチーちゃんを見つめたまま離れない 「またやっちまったのかよ。」 不意に誰かの声が耳に入ってきた 聞き覚えのある声‥‥‥ 小さい頃から聞いてきたその声の主を間違う筈はない だけど‥‥‥ 「‥‥智哉‥‥‥なんで‥‥‥?」  
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