14/18
前へ
/143ページ
次へ
   味わったことのない“恐怖”  感じたことのない“殺意” 智哉から伝わってくる感情が、俺の身体を包み込み、浸透してゆく 手にはチーちゃん、目は智哉をとらえたまま奮える以外 身動きがとれない 俺は誰も殺したりなんかしたくない‥‥ 「なに言ってるんだよ。現に今も殺してるだろ?」 ‥‥‥俺は殺しなんかしたくないんだ 「俺を殺したのはお前だろ?」 俺の考えてる事がわかるかの様に返答をする 「どんな時でもそばにいてやるって言っただろ?  俺達‥‥‥親友だからな。」 そう言うと、両目から赤い涙が溢れ出した 俺の腕に垂れ落ち、消えてはまた垂れ落ちるその涙に視線を向けた   俺は‥‥‥‥     俺は――――‥‥‥  
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

194人が本棚に入れています
本棚に追加