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  「東(あずま)!!! 話したい事があるんだけど、時間あるか?」 長い1日が終わり、家に帰ろうと教室を出た瞬間、声をかけられた 振り返ると、苦笑いを浮かべている智哉(ともや)が立っていた 俺と智哉は幼稚園からの腐れ縁で、お互い信用し合える相手 要するに‥‥‥口に出すのは恥ずかしいが“親友”だ 少なくとも、俺はそう思っている 「司く~ん、眉間にシワなんか寄せて睨まないでよ。」 「気持ち悪い声出して名前呼ぶなよ。お前に呼ばれると凄く気持ち悪い。」 両手を回して腕を擦る仕草を見て智哉が笑った 「確かに。言った俺も気持ち悪くて鳥肌たちそうだわ。馴れない呼び方するもんじゃねーな」 そう笑いながら俺の横に並び、俺達は歩き出した  
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