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  いつも笑いながらよく喋る智哉が、深刻そうな表情をして顔を上げた しかし、黙ったまま口を開こうとしない 「変な病気でも貰ったのか?」 「‥‥‥そんなヘマするわけねーだろ。」 ジュースを一口飲んだ後、ようやく喋りだした 「この前、クラスの仲良い奴等で飲み会したんだけどさ‥‥」 ジュースを飲みながらも真剣に話す智哉の言葉を、俺も真剣に聞いていた 「郁美(いくみ)も俺と同じクラスだろ? その飲み会にあいつも来てたんだけどさ‥‥‥ そん時にあいつと‥‥‥」 「‥‥‥‥はっきり言えよ‥‥」 「‥‥‥‥‥‥」 「‥‥‥‥‥ヤったのか?」 「いや、皆もいたし、ヤってはないけど‥‥‥‥その寸前までは‥‥‥‥やった。」  
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