SIDE1:ハリボテ少年記

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「恭一朗さん… お庭へ行きませんか?」 「へっ!?あ…あぁ…。」 突然静寂を破り話し掛けられてビックリした しかも“恭一朗さん”って… すんげぇ違和感; 「おい!まだ何も話は…」 「いいじゃないですか。 “後は若い二人に~”…っていうのがセオリーでしょう?」 俺たちを引き止めようとした親父は、またもやお袋に止められおとなしくなった。 お袋…尊敬するよ………; ────────── ──────── いつの間にか俺は祐希の誘導で 庭は庭でも裏庭の奥の雑木林に連れてこられた。 しかもココは… 「…ここならヨシ…! お父さんも師範(せんせい)も来ないから安心だね」 昔、俺と祐希が作った秘密基地… 俺自信ここに来るのが三年ぶりぐらいだ。 「懐かしいね…チロ。 昔はよくここで遊んだりお稽古サボったりしたよね」 服が汚れるのも気にせず、手作りの木の椅子に腰掛けた祐希…。 その懐かしむ顔はキレイで… つい見惚れてしまった…───。
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