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「恭一朗さん…
お庭へ行きませんか?」
「へっ!?あ…あぁ…。」
突然静寂を破り話し掛けられてビックリした
しかも“恭一朗さん”って…
すんげぇ違和感;
「おい!まだ何も話は…」
「いいじゃないですか。
“後は若い二人に~”…っていうのがセオリーでしょう?」
俺たちを引き止めようとした親父は、またもやお袋に止められおとなしくなった。
お袋…尊敬するよ………;
──────────
────────
いつの間にか俺は祐希の誘導で
庭は庭でも裏庭の奥の雑木林に連れてこられた。
しかもココは…
「…ここならヨシ…!
お父さんも師範(せんせい)も来ないから安心だね」
昔、俺と祐希が作った秘密基地…
俺自信ここに来るのが三年ぶりぐらいだ。
「懐かしいね…チロ。
昔はよくここで遊んだりお稽古サボったりしたよね」
服が汚れるのも気にせず、手作りの木の椅子に腰掛けた祐希…。
その懐かしむ顔はキレイで…
つい見惚れてしまった…───。
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