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「うぅ~ん…それに比べれば大したこと無いんだけど。
例えば…私は最初からチロの事を婚約者だって知ってた事とか…」
「え゛?
そんな前からこの話は決まってたのか…?!
しかも祐希はそれ知ってて道場に…!?」
「うん、そう…。
この婚約は親友同士だった師範とお父さんが、私たちが生まれた時に決めてたことなの。」
「そっ…そんな前に…?;」
何で俺には一言も話してくれなかったんだ親父!お袋!!
「ふふ…たぶん、チロがそれを知ってたら油断するか反抗するかで修行怠りそうだから、師範達は何も言わなかったんだよ」
俺の思考を見透かしたように祐希は答えた。まぁ確かに、当時の俺はどちらかに倒れていただろう…。
(そぉいや昔…親父が道場の繁栄について確信めいたことを言ってたような…?)
その確信は、この婚約から来ていたものか!!
親父め…セコい真似して…!!
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