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※side恭一朗※
──五年後──
「え…!?
ユウキが道場をやめた…!?」
それは、突然だった。
「あぁ。仕事の都合でしばらく海外に行くことになるらしい…。」
俺に何も言わないまま
幼なじみのユウキは
海外へ旅立った…。
(ユウキのバカ野郎!『さよなら』ぐらい言わせろよ!)
本当の俺を知っていた唯一の友達で…門下生として毎週火曜日には一緒に厳しい練習に耐えてきた仲間だったから……
やっぱり別れは辛かった───。
もう道場でユウキに会えないと思うと…涙が止まらなかった。
「バカ野郎…。
今度会ったら…殴る…のはイヤだから、キライな玉ねぎたくさん食わせてやる…!!」
そう決意し、次に会う時用に玉ねぎ料理を練習しまくった───。
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