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それは私が中学を卒業した頃の事―。
私は・・友人と遊び終わって、帰宅途中の事だった。
外は真っ暗・・時間は21時を回って居た―。
私は・・少し疲れて居たので、近くの公園にて休もうと立ち寄った。。
そして・・
ベンチに腰掛けると・・一人の男性が、私の隣に座ったのだ。。
他人なのだから・・会話がないのは当たり前だった。
しかし・・そう思っていた矢先に、男性が私に対して語り掛けてきたのだ―。
男「まだ帰らんのか?」
と・・男性は少々機嫌が悪そうに言ってきた。
「え・・ちょっと、疲れたので休んでいたんです」
正直に答えると・・・
男「そか。。早く帰ってガキは、さっさと寝ろ。。」
何だろう・・この人・・?
私は、男性の言い方に腹が立ち・・
「おじさんは、帰らなくて良いんですか?」
と・・少しムキになったような態度で、男性に言い返した。
だが・・その言葉が、男性にとって痛い言葉になったのだ―。
男「帰る家・・か。あったら良いなぁ・・」
最初は・・何を言ってるんだと思ってしまい、反論を続けてしまったのだ。。。
「何変な事言ってるんですか?」
この時の私は・・今思えば、「最低だ」と思うくらいに嫌悪していた―。
男「なぁ・・お前、帰る家が無くなったらどうする?」
私は・・悩み込んでしまった。
男「けっ・・何も考えずに遊んで居られるお前が羨ましいぜ・・。」
その時、私は思った。。
何でこの人は・・「帰る家」の事を気にするのだと。。
その時・・私は、1つ疑問を感じた事があった―。
それは、何故この人が俺に対して声を掛けてきたのかと言う疑問だった。。
そう思った私は、ある事を尋ねた―。
「あの・・どうして、そんな事を俺に聞いたりするんですか?」
だが・・男性は、最初はただ黙っているだけで何も喋らなかった。。
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