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震えている小さな体を支え
車に乗せて家に連れて行った。
話しを聞くと…
陸らしき人物が女とラブホに入って行くのを目撃したらしい。
それを陸に問いただしたら悪びれた様子もなくあっさり自白。
大喧嘩に発展しそのまま飛び出して来たらしい。
あ『いきなりごめんね…。
落ち着いたら出て行くから。』
冷静を装った顔。
俺『居たいだけ居ていいよ?
俺彼女いないから毎日暇だし。』
本当は陸を捨ててずっとここに居て欲しかった。
俺に振り向いてほしい。
あ『敦君は優しいね…。
敦君の彼女になる人はきっと幸せになれるね♪』
検討違いの答えに一瞬でパニック。
俺『じゃあ俺と付き合ってみる?
そしたら幸せかどうか分かるんじゃないかな?(笑)』
勢いで言ってしまった本音混じりの冗談。
心臓が破裂しそうだ。
あ『じゃあお試しみたいな感じで付き合ってみようか?』
(………はい?)
少し長い沈黙が続いた。
停止してしまった頭を必死に活動させる。
俺『…マジ?』
あ『マジ♪』
にっこりと微笑みながらこちらを見つめる。
俺『あっ…えっと…
今日からよろしくっす!』
あ『何でいきなり敬語混じり?(笑)
よろしくね!』
凄くビックリだった。
まさかあゆと付き合えるなんて…。
嬉しさのあまりあゆに抱き付き何度もガッツポーズをした。
そんな俺の顔を少し悲しげに見つめるあゆ。
何でこの時気づかなかったんだろう。
あゆは俺じゃなく陸を思いながら見つめていたと…。
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