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二人で過ごす日々はとても楽しく充実していた。
毎日舞い上がっている俺は
あゆがふと見せるサインにすら気づかずに浮かれていた。
付き合いが2ヶ月を過ぎた頃あゆは家に帰るのが遅くなり
出かけている時は連絡も取れなくなってきた。
あ『遅くなってごめんね?
友達がなかなか帰してくれなくて…。』
(もしかして陸と逢ってるんじゃ…)
嫌な予感が脳裏を横切る。
俺『友達といても遅くなるのメール位してくれなきゃ心配するじゃん。』
あ『でも心配するって事は好きな証拠じゃん♪
でしょ!?り…』
途中で言葉を詰まらせる。
あ『噛んじゃった(笑)
ねっ敦♪』
今陸って言おうとしたんじゃないか?
不安はさらに膨らむ。
俺『今もしかして陸って言おうとした?(笑)』
気にしすぎだ。
不安を消す為笑いながら探る。
一瞬沈黙が流れたがすぐにあゆが口を開いた。
あ『考え過ぎだって♪』
あゆの気持ちは俺から離れていた。
いや元々側には居なかったのかな?
気づいていたのに
好きだから気づかないフリをしていたのかもしれない。
俺は何も言えなかった。
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