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私がカズくんの隣に行ったことによって、カズくんと私、涼くんと美穂、自然と2:2に分かれてしまった。
カズくんと2人きり。どきどきする反面、こんな近くで2人で話せることが嬉しい。
和弥くんが県外から来て、大学も女の子が少なく出会いがないらしい。
『彼女ほしいー!』
カズくんがチューハイ片手にしかめっ面で叫んだ。
それを聞いて、私ならいつでも彼女になるよ…と内心思ったけど言えるわけない。
「ほしいね。デートしたいね。」
とりあえず当たり障りのない返事をしてみたけれど、カズくんはなぜか無言だ。
ちらっとカズくんのほうを見てみると、スースーと寝息を立てている。話をしてる間に眠ってしまったようだ。
え?寝ちゃったの?
ま、いっか。2人でいっぱい話できたし。
私はそっとカズくんに毛布をかけた。
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