飲み会

11/15
前へ
/70ページ
次へ
私がカズくんの隣に行ったことによって、カズくんと私、涼くんと美穂、自然と2:2に分かれてしまった。 カズくんと2人きり。どきどきする反面、こんな近くで2人で話せることが嬉しい。 和弥くんが県外から来て、大学も女の子が少なく出会いがないらしい。 『彼女ほしいー!』 カズくんがチューハイ片手にしかめっ面で叫んだ。 それを聞いて、私ならいつでも彼女になるよ…と内心思ったけど言えるわけない。 「ほしいね。デートしたいね。」 とりあえず当たり障りのない返事をしてみたけれど、カズくんはなぜか無言だ。 ちらっとカズくんのほうを見てみると、スースーと寝息を立てている。話をしてる間に眠ってしまったようだ。 え?寝ちゃったの? ま、いっか。2人でいっぱい話できたし。 私はそっとカズくんに毛布をかけた。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9565人が本棚に入れています
本棚に追加