最初から超展開

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「こっちじゃ…」 随分と怪しげな婆に案内され、洞窟の奥へと進んでいく。 手に握られたランプだけが、唯一の光で、闇に染められた洞窟内を、わずかに照らしていた。 ……俺は都心部に住む、極普通の…… 至って普通の…… いや、普通に普通の……! ……まぁとにかくだ。 普通の学生である。 他の奴らと変わらずに、学校へと登校する毎日を送っていた。 これといった刺激もなければ、退屈で飽き飽きしている訳でもなかった。 そんなある日、父親から電話が来て、あるものを取ってきて欲しいと頼まれた。 それは、かなり遠い場所にあるらしく、休学届けを出してまで、取りに来させられている。 ……ま、暇だったからいーんだけど。 「あの……まだですかね………?」 ひたすらに前進し続ける婆に問い掛ける。 この婆は、昔 父親に、そのあるものを封印して欲しいと頼まれたそうで、何年もそれを守り続けてきた。 ……言うのが遅れたが、俺の父親はハンター……ではなくて、世界中の珍しいものを見て廻っている……まぁ言うなれば変人だ。 母親は少し前に他界した。 確か……ガンだったらしい……  
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