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「あなたがボクの主人様であられるですね?」
「へ?主人様?」
どーでもいいが、日本語不安定だな。
慣れてないのか?
「左様。お主にはサキを飼ってもらう。拒否権はない」
「へぇ、俺がサキをねぇ……。
………って何ィ!? サキを!?」
ちょっと待て。
ね、落ち着こうではないか、婆さんよ。
そりゃ色々とまずいでしょうが。
半獣だか何だか知らねぇが、サキは少女だ。
決してロリコンではない!
とは、断言出来ない俺が、サキを飼うとなると……
………ねぇ? アハハ。
「ボクじゃ……嫌………?」
……ちょっと待て。
それは色々と萌えてしまうではないか。
動物らしさを残したウルウル瞳に、揺れる長い耳。
そこに少女の童顔を組み合わせれば……!
これぞ萌えの境地!
「いや、最高だ」
「決定じゃな」
「よろしくです~!」
はっ!
しまった……
この俺が、流されてしまうとは……!
……みんなも、萌えには充分な注意をはらってもらいたいものだ。
「お主にはまず、半獣が暮らしている、異世界に行ってもらう」
い、異世界ってアンタ……
どこまでファンタジーを追求する気だゴルァ。
「異世界って……どこから行けんだ……?」
ふいに出たその疑問に、サキは俺の手を引っ張り言った。
「こっちですかも!」
意味がわからんわ。
正確さがあるんだかないんだか……
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