「彩雨-namida」

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「彩雨-namida」

雨の音止まぬ夜は 僕はまだ君を想う いつも君を思っていたんだ 君に触れる事ばかり夢見て 君を傷つけたのもまだ記憶に残る... たくさん... たくさん... 苦しくなるよ 夜の数だけ... 涙が溢れてくるよ でも彩雨君は もっと苦しかったんだ... もっと涙を流したんだ... その涙の意味は深く.. あの時の.. 僕を... 君は... 何故あの日なんだろう 何故あの時なんだろう あの甘えた声に 僕は悔しくて 泣いた 時計の音だけが 過ぎて行く 流れては落ちる涙も 君の心を癒せはしない 届かない そう届かない 遅かった... だから僕は 今苦しいんだ 今辛いんだよ ほら... ひとしずく... 君のため ふたしずく.. 君のため あの時間と溢れる涙で 君は戻って来てくれるかい まだ静かに外は雨が降る 外を見つめる僕は.. ガラスにただ写る僕は... 月を見てる.. 涙で滲んだ月をずっと...
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