第二章~邂逅――真実の門、そして始まり――

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 夜の静寂。静かなる夜の使者が私を包む。  扉の外には長い廊下。常夜燈の灯がぼんやりと私を映し出す。  長い長い廊下。薄暗くて終わりが見えない。  カシャーン。  玻璃が砕けるような悲しい音。アルカナで聞いた最後の音。別れの音。 「シンシアは砕けちゃったの?」  応える人はいない。
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