ーはじめにー

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満天の星空の下,真冬の寒空の下で海辺に1人の女性とその温かい腕に抱かれる幼い女の子。 「……ぱーぱ,ぱーぱッ!」 「……ん?どうしたの希望(のぞみ)?」 「………ぱーぱッ!」 「……ん~?パパいたの? 希望にはパパが見えるんだね~。 …ママもパパに会いたいなぁ……。」 「……ぱーぱッ!! きゃはッ!」 「…楽しそうだねぇ~希望ッ。 でも,こんなに寒い寒いだから風邪引いちゃうよ~? また暖かい日に来ようねぇ。」 「………むぅ~。 ぱーぱ…ばばいッ!」 「良い子良い子ッ。 ………ばいばい聖夜。 また来るからねッ。」 静かに波打つ海に向かって静かに響く柚月の声。
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