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「今夜は、つい楽し過ぎて遅くなっちゃった!早く帰んなきゃ!」
ジョーは、ガールフレンドとの初デートを楽しんだ後
彼女を家までしっかり送り届け、帰る途中だった。
とても生真面目な性格のジョーにとって、門限を破ってしまった事は
とても重大な事件である。
「一刻も早く家に帰らなきゃ、ママに心配かけちゃう!」
その生真面目さが
ジョーの判断を誤らせた。
夜の一人歩きは裏通りを避けるよう、いつもママに言い聞かされていたが
早く帰らなきゃならないという一心が、ジョーの足を近道である街灯の灯らない、暗い裏通りへと向かわせた。
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