落ちこぼれの烙印

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僕の名前はカシム・ガルシア三大貴族の一つガルシア家の次期当主として生まれた。けれども僕は自分で言うのもなんだが、酷い扱いを受けている。なぜなら僕は………落ちこぼれだから……… 元を辿れば五年前、僕が生まれた次の日、魔力を測ってみようと魔力を測るための測定玉を持たされてから僕の運命は変わった… 「何故だ!?何故光らないんだ!?」 そう、測定玉が光らなかったのだ。人は誰もが必ずしも魔力を持って生まれてくる、だが彼は魔力を持っていないのだ。 「あなた、そんなに声を荒げてどうしたの?」 「ま……が…い…」 「何?聞こえなかったわ、もう一度いってくれないかしら?」 「測定玉が…光らなかった…魔力が…魔力が無いんだ!!」 「ぇ………………」 「こ…な…落……ぼれ私…ちの子…で……い……、こんな落ちこぼれ私たちの子供のはずがない……」 エレン「あなた…何を言っているの…?」 「ハハ……ハハハハハそうだ、私たちの子供のはずがない!!コイツは……落ちこぼれだ……」 こうして僕に落ちこぼれの烙印がおされた…それからの僕の生活は、まさに地獄だった……
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