第一話

10/16
前へ
/61ページ
次へ
    魅羽達と別れた藍田は…─     「授業だりぃな~  サボろっかなぁ~…」     ただ何気なく歩いていた。   そして自分の教室に着くと同時に チャイムが鳴った。     「あれ?雄瑠、響毅は?」     先に戻ったはずの響毅が 教室にいなかった。   3人ともクラスが同じなのだ。     そして "雄瑠(たける)"と呼ばれたのは 五十嵐だ。     「戻ってきてないけど、  一緒じゃなかったのか?」   「あぁ……─あっ!!」     藍田は何かひらめいたように 「あっ」と声をあげた。     「どうした?」   「ちょっと行ってくるわっ!!」   「おいっ!!!」       ガラッ     そう言って 藍田はまた走っていった。   .
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加