序章

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中に入るとそこは正に鉄火場だった 圧倒的な熱気、飛びかう罵声、軽快なディーラーやウェイトレスの声が真を包む 【なんだここは。それにこの言葉…日本語じゃない、韓国語か?】 新宿のアングラカジノではよく韓国人が集まる 勿論、外国人を締め出しているカジノもあるが、彼らの熱狂ぶりは日本人など比にならない程熱い 真がいる「King&Queen」の四割は韓国人であった 『どうだい、初めて見たカジノは?すげぇだろ?彼らはものの数時間のうちに何百万と溶かしてくれる。本当にお客様は神様だよな。』 ニッコリと笑みを向ける檜山 真の身体には、この熱気に呼応するように熱い血が駆け巡っていた
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