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真の頼んだアイスコーヒーが席へ届き、一口喉を潤した時に、今までたわいもない談笑をしていた檜山が切り出してきた
『黒澤君。実はね、うすうす気付いてるかもしれないがこれから君にやってもらう仕事は合法ではないんだ。それでも良いなら詳しく話そう。でも聞いてしまったらもう引き返してもらっては困る。決意が固まらないんならこのまま何も聞かなかった事にして帰ってもらう。どうする?』
無論、真の心は固まっていたが、一瞬悩む素振りを醸し出す
暫く間をおいた後、先を聞きたいと返事をした
『そうか、やってくれるか。実はね、ウチは非合法のカジノ、所謂アングラカジノってやつをやってるんだよ。勿論、非合法だから捕まる事もある。だけどその分の報酬は用意する。君はギャンブルはなにかやるかな?』
今まで孤児院と貧乏な暮らししかしていなく、ましてや美咲と自分を苦しめる原因のギャンブルなどやったことがあるはずもない
真は静かに首を横に振った
『今時珍しく真面目なんだね。まあやらない人間の方が信用できる面もある。ここからは先は店で話そうか。』
檜山は颯爽と伝票を取り、会計をすませ、真を引き連れ店へと向かった
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