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俺の日常は、母の一言で一変した。
「愁、ちょっと護衛して来い」
「……は?」
何言ってんだ、クソババア。
口に出さなかった自分に拍手したい。
口に出したら地獄を見るとこだった。
確実に。
「返事は?愁」
目が笑ってない笑顔で言われた。
はは、美人が台無しでっせ、お母様。
「ちなみに、俺に拒否権というものはあるんですかね?」
無駄だと思いつつ聞いてみる。
「あると思ってんのか」
即答ー。
「ですよねー」
ちょっと目から海水が・・・
気を取り直して、聞いてみることにした。
「で、誰を護衛するの?」
「城木学園の理事長の息子。お前と同じ歳で、最近いじめられているらしい。
それを、影から護衛するのがお前の任務だ」
「黒雲の里が上忍黒沢愁。
任務を拝命しました」
こうして俺の日常は、変化する。
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