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「ね、キスして」
私覚えてないからさ、と笑うラナに、トウキは顔を赤く染めながら「目、閉じろ」と呟く。
ゆっくりと目を閉じたラナを、いとおしそうに見詰め、トウキはそっと唇を重ねた。
それは、長い長い年月にも匹敵する、至福の一時。
永遠にも等しい長い時間を生き続けることになろうと絶望には支配されない。
愛しい人と共に、幸せを感じながらずっと一緒に生きよう。
全ては、君が、愛しい。
明日も明後日も、ただ君だけを愛し続けよう。
君、愛しき。
end
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