騒音

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オレは地区でも有名な進学校を目指していた。 オレは小学校の頃から成績も良く、親にも期待されていた。 「お前はX高校に行くんだぞ」 小さい頃から言われていた。 まだ小学生なのに… でも別に嫌じゃなかったので、X高校に向けて日々頑張っていた。 塾は週5回。 休みの日はゲームなんて滅多にしない。 ましてや、中3の11月という今の時期は、ゲームを見てすらいない。 新しい機種が発売されても、その存在を知るのは発売から1ヶ月ぐらい経ってからだった。 流行に疎いオレは、クラスの皆からもだんだん疎外されていった。 必要最低限のことしか話さない。 オレはそれを望んでいて、誰もそれを拒まなかった。
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