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では、支える側-支援者は、どうすればいいのでしょうか。
まず、絶対にやってはいけないことを挙げます。
頑張れ、という。
気持ちの問題、という。
怠け、サボりと判断する。
無理に外へ連れ出したりする。
他にも数え切れませんが、このくらいにしておきましょう。
何故、「頑張れ」がタブーなのか。それは、いわゆる「健常者」にとっての「生きる」という行為の重みが、心に傷を持つ人間にとっての重みと遥かな差があるからです。「死にたい」と思いながら生きる人にとっては、一日一日が、背中に何百キロもの重荷を背負って歩くのと変わらないのです。命の重みに押し潰されそうになりながら生きているのです。つまり、彼等にとっては、「生きる」こと自体が最大限の頑張りなのです。生きることに全力を尽くしているのです。それなのに、これ以上何を頑張れと言うのでしょうか。
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