高校生活

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勇は何とも言えない感情の渦の中にいた。 一種の優越感に似た快感に打ちひしがれ、暫く陶酔していた。 どれ位の時間がたっただろう。 同じ言葉が頭の中を駆け廻る。  兄ちゃんは強いんだ。 知佳を守れるのは俺だけ。 いや… 俺だけが知佳を守れるんだ。 俺はヒーローだ。 勇はヒーローになった右手を眺め呟いた。
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