高校生活

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俺は強くなるんだ。 言葉とは裏腹に右手は小さく震えていた。 勇は午後の授業もそっちのけで 知佳の待つ病室へと向かっていた。 そうしようと考えていた訳ではなく、体が勝手に動いていたと言った方が正しい。 気がつけば勇は病室の取っ手を握り扉を開けていた。 自我が戻るまでにさほど時間はかからなかったが 自分が何故病室に居るのかとゆう答えが宙を浮いたように出てこようとしなかった。
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