青柳総合病院

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 「あっいや…ごめ…」 「ごめんね兄ちゃ。」 言葉を遮るように知佳が弱々しくも呟いた。 返す言葉がなかった。 それからは 何事も無かったかのように、普段通り他愛も無い話をした。 知佳は同じ病棟にいる友達との出来事を、事細かく楽しそうに話す。 一人で手を叩きながら無邪気に笑う知佳を何も言わずに優しく微笑み相づちを打つ。
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