0:序章-03

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疲労感と倦怠感が襲いかかっていて精神の疲れが限界に達している、さすがに昼間の寝起きは辛かった。 「……」 「………」 だるいなぁ…でも家に帰っても弟とどんな顔をして会えばいいか… 「………」 「…………」 何事もなかったようにすればいいのか、しかしそれでは解決にならない。二度目がないとは限らない。 「…………」 「……………」 フランクに聞いてみればいい、それなら互いに受ける心理的ダメージも比較的軽く済む。 やぁどうして今朝あんな格好していたんだ、マイブラザー、的に。 …返答次第では入院する事を覚悟しなくては。 「……………」 「………………」 自分がこうも脆い人間だと知ると成すことやることに先行きがどうしようもなく不安定になる。 「あ、ちなみにあのテストの答えのやつ、あれって全然解んなかったから書いただけですよ。ほらよくやるでしょ、ネタ回答」 「そーなのかー」 「………………」 「…………………」 二極化された答えでどちらもリスクを負うならば誰も後味が悪くならない方を選びたい。 よし、帰って簡単に尋ねてみるとするか。 僕は机にかけてある自分の鞄を持って帰ろうとした。
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