0:序章-03

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「…あ~」 何か情報が足りていないようだ。まぁ仕方ない会ったのは昨日が初めてなのだから。 「知らなかったのか……ええと、確かに僕は放課後に人生相談をやっている。けど……それって……予約制なんだ」 語さんは驚いている、顔のパーツで言えば目を丸くし口をあんぐりとだらしなく開けていた。 「………はい?」 「昼休み約束をとってその日の放課後に相談する。そうすれば予約のない日は早く帰れるでしょう」 商売じゃあるまいしそう人を待ってられない。 語さんは顔をうつむけ全身を奮わせている。 こりゃやばいと本能が理性に訴えている。 ただそれが体に伝わるにはほんの少し遅かった。 「じょ……………」 「じょ……」 「じょおおおだんじゃあねェーーっスよッ!コラァ!」 まるで何処かの不良らしくないクレイジーで金剛石な不良のように叫び散らす。全然女の子らしさの欠片も無いその発言に僕は少しおののいてしまった。
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