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操り人形
カタカタと体が揺れる
腕の糸を引っ張れば
ホラ、手があがる
そのまま横に振れば
バイバイさ
僕等は操り人形
与えられた日々を
操られた様に過ごしてる
朝、起きて
学校行って
笑って
勉強して
食べて
勉強して
笑って
帰ってきて
夜、眠る
一日一日が変わらない
僕等は気付かない
迷路の様な毎日に
操られているって事に
抜け出せないから
規則を破る
でも、ホラ…
また操られて
敷かれたレールに逆戻り
過ぎていく僕等の
生キレル時間
最期の余生だけ
この糸が切れるのは
糸が切れた瞬間はね
それはバイバイの証
『もう、いらないよ
古びた操り人形サン』
そう言われて
叩き出されるんだ
操り人形の世界から
カタカタと体が揺れる
腕の糸を引っ張れば
ホラ、手があがる
そのまま横に振れば
バイバイさ
カタカタ
カタカタ
カタカタ
カ、タカタ
カタカ、タ
カ、タカ、タ
カ、タ………
ガシャン…――――
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