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綺「何で??どうして?!!」
母「忘れたの~?昨日言ったじゃない」
昨日…?
母「ねぇ?アナタ」
クルリと後ろを向いたお母さんの視線の先には、今入って来たお父さんがいた
父「ん?あぁ…綺姫の転校の話?そうだね」
お父さんは私の手元にある制服を見て話の内容を察知したのか、同意の意を見せた
綺「昨日っていつよ?!」
母「綺姫が寝る前」
眠くて覚えてませんがな……;;
父「それに、前からも言ってあっただろう?」
綺「前から??」
母「也美君が理事長をやってる学校の事よ♪」
あぁ……そう言えばそんな事言ってたね
お母さんの言う“也美(ナルミ)君”とは、お父さんの弟…つまり、私の叔父さんの事だ
私が高校受験の時から、叔父さんの学校に来てくれと何度も懇願されていた
勿論、毎回断ったけど
どうせ、ろくな理由じゃないだろうから……
綺「で?何でいきなりこうなるの??」
母「綺姫に直接交渉したんじゃ無理だから、私とお父さんに許可を取りに来たのよ♪」
父「それで断る理由もないし承諾した」
…………なんちゅう親だ……;;
綺「でも、漣「もう転校届け出したから♪」
私の抵抗も虚しく、お母さんの楽しげな声に掻き消される
……はぁ…泣きたくなってきたよ……
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