黒い涙

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マミルが、朝起きるとそこは生まれ育った東大阪の家ではなかった。 周囲は白く光っていてよく見えない。 真ん中に社長椅子のよいな立派な椅子があり誰かが座って腕をかけている。 その指先は骨ばっていて細く長く、色は白い。 「何やねんここ・・・」 そのとき椅子が回り、さらさら金髪頭の白人男性が座っているのが見えた。 「マミルだね、ずっとこのときを待っていたよ。今日から君をスケープゴート浄化役に任命する」
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